花祭り その2 (法話第7話)

  お正月、お盆に次ぐ日本民族の大移動の時期といわれる大型連休「ゴールデンウィーク」も終わり、世の中がいつもと同じように動き出した感がある今日この頃であります。
  当山では昔からお釈迦様の誕生を祝う儀式「花祭り・潅仏会」を月遅れの5月8日に営んでおります。当地区では当山のみならず、大体の寺院やお堂でこの時期に行なわれております。高さ10cmほどの小さなお釈迦さま、右手で天を、左手で地を指し、いかにも歩き出しそうな誕生仏。天の龍がお釈迦様の生誕を祝って、香水を雨降らしたという故事にならい、甘茶をかけて祝います。この小さな誕生仏が、早く成長し、本物ののブッダとなってこの世に現れ、世の苦しみを掬い取って下さいますよう、心から祈って甘茶をかけるのです。
  誕生仏がいらっしゃる花見堂は、きれいに花で飾られ、あたかもルンビニーの花園でお釈迦さまのお母さまの摩耶夫人が何の苦しみも無く、シッダールタを出産したときのように、花麗しく飾られます。
  当山では、この花祭りの日に、護持会の役員総会を開いております。その席上、本年は特別に開宗1200年慶讃大法会の祥年に当たることでももあり、永年福正寺のためにお尽くしいただいた、世話人・護持会役員の方々に感謝状と記念品を贈らさせていただきました。今後もよろしくお願い致します。

2006-05-07 お盆と施餓鬼(法話第8話) 花祭り その1(法話第6話)
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